旅行大手の日本旅行(東京)は16日、政府の需要喚起策「全国旅行支援」の愛知県版「いいじゃん、あいち旅キャンペーン」の運営業務を巡り、勤務実態のない延べ163人分の人件費約530万円を不正請求していたと発表した。同社は39都道府県で同様の業務を行っており、不正の有無を調査するとしている。
発表によると、同社は昨年7月からキャンペーンの運営事務局として、宿泊施設などが提出する書類審査を請け負った。1日10~15人が勤務する取り決めで、社員と派遣社員を充てていたが、欠員が出ても出退勤簿や日報に虚偽記載し、別の社員が勤務したように見せかけていた。
5月上旬に県から指摘を受けて発覚。不正に関わった社員は「指定された人数を確保しなければいけないと思った」と話しているという。