睡眠導入剤などを飲ませスナックで客の男性に飲食代として37万円もの高額な支払いをさせたとして経営者の女(50)らが逮捕されました。神戸市では同様の手口による被害が相次いでいて被害額は最大で150万円にものぼるということです。 準詐欺の疑いで逮捕されたのは、神戸市中央区の飲食店経営者で芦屋市に住む鄭麗珠容疑者(50)、神戸市中央区の中国籍の王・ショウキョウ容疑者(34)と神戸市中央区に住む南出鴻清容疑者(46)の3人です。 警察によりますと鄭容疑者らは、2022年11月に神戸市中央区の路上で会社員の男性(68)に声をかけて経営するスナックに誘い、酒や睡眠導入剤を飲ませ判断能力がない状態にしたうえで男性のクレジットカードで飲食代として37万5000円を支払わせた疑いが持たれています。 警察によりますと、事件の2日後に男性から「酒を飲んだあと記憶をなくし、家に帰ったら身に覚えのないカードの引き落としがあった」などと交番に相談があったことから事件が発覚。警察が捜査したところ、男性の尿から睡眠導入剤の成分が検出されたということです。 警察は3人の認否を明らかにしていません。 兵庫県生田警察署の管内では2022年6月からの約1年間で同様の被害の相談が13件あり、被害総額は550万円となっていて被害額は最大で150万円にのぼるということで、警察は注意を呼び掛けています。