さよなら、きらきらうえつ 最終列車 雄大な日本海を見せ続けた18年

JR羽越線の新潟―酒田(山形県)間を結んだ快速の観光列車「きらきらうえつ」が29日、18年間の定期運行を終えた。新潟市中央区のJR新潟駅であった最終運行セレモニーでは、鉄道ファンなど約200人が集まり、配られた記念の旗を振りながら、最後の出発を見送った。
きらきらうえつは2001年11月23日から週末を中心に運行している観光列車。白をベースに四季の彩りをイメージしたカラフルな色彩の車体と大きな窓が特徴。車内には「茶屋」と呼ばれる売店やラウンジがあり、海岸線を長く走り日本海の雄大な景色を満喫できるためレジャー客に人気が高く、16年7月には乗車40万人を達成した。
セレモニーでは、鈴木正昭駅長が「今日で18年間の定期運行を終えます。多くの人に見守られて愛された列車でした」とあいさつ。ホームにはJR東日本新潟支社内でデザインを募集し、今年4月から1カ月ごとに先頭部分に取り付けられていた「ありがとう きらきらうえつ」のヘッドマーク計12種類も一堂に展示された。
過去2回乗車し、きらきらうえつの写真を撮り続けてきたという新潟市中央区の男性(58)は「なかなか切符がとれない人気列車。笹川流れを見ながらのんびり酒田まで旅をしたのを思い出した」と振り返った。
きらきらうえつの車両は12月15日まで区間を変えて臨時運行を続ける。【露木陽介】