G7サミットに招かれた韓国の 尹錫悦 (ユンソンニョル)大統領が21日朝、岸田首相とともに平和記念公園内の「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」に献花した=写真、代表撮影=ことを受け、立ち会った在日韓国人被爆者らが広島市内で記者会見し、感謝の言葉を述べた。
広島では原爆で多くの朝鮮半島出身者が犠牲となった。慰霊碑は1970年に公園の対岸に建てられ、99年に公園内に移された。
広島市を訪れた現職の韓国大統領は尹氏が初めて。12歳の時に被爆し、市内に住む 朴南珠 (パクナムジュ)さん(90)は会見で、「長生きしていたら、こんなにいいことがあるんだと思った。本当に感激した」と語った。被爆2世の 権俊五 (クォンジュノ)さん(73)は「大統領は慰霊碑の前で核兵器のない世界の実現を誓ってくれたと思う。感無量だ」と話した。
尹氏は19日夜に広島市内のホテルで朴さんらと面会した際、「皆さんの苦痛と悲しみは計り知れず、犠牲になった方々にお見舞い申し上げる」と語った。