【速報】フィリピン潜伏「かけ子」男女4人逮捕 日本へ移送中の機内で 被害総額“60億円”特殊詐欺グループ 警視庁

全国で少なくとも60億円をだまし取った特殊詐欺グループで、嘘の電話をかける「かけ子」として関与した疑いがもたれ、フィリピンから移送中の男女4人について、警視庁は先ほど、航空機の中で逮捕した。
移送中の機内で窃盗の疑いで逮捕されたのは、寺島春奈容疑者(28)、熊井ひとみ容疑者(25)、藤田海里容疑者(24)、佐藤翔平容疑者(32)。
寺島容疑者ら3人は、2019年11月、高齢女性に嘘の電話をかけキャッシュカード数枚をすり替え、だまし取った疑いがもたれている。
また、佐藤容疑者は、2019年6月、高齢女性に嘘の電話をかけ、キャッシュカード数枚をだまし取り、現金百数十万円を引き出した疑いがもたれている。
警視庁は、4人を乗せた航空機が成田空港に到着した後、都内の警察署に4人の身柄を移して、特殊詐欺事件について本格的な取り調べを行う方針だ。
寺島容疑者ら4人は、今年2月に日本へ強制送還され逮捕された渡辺優樹容疑者をリーダーとする特殊詐欺グループの「かけ子」だった。このグループは全国で少なくとも60億円を騙し取ったとみられている。
このグループをめぐっては「かけ子」などで関与した10数人が、未だ海外に潜伏しているとみられていて、警視庁がグループの全容解明を進めている。(画像は、マニラの空港で出国手続きを行う熊井ひとみ容疑者)