町長「セクハラ認定なら辞職」 残業職員の頭に触れる 岐阜・岐南

女性職員にセクハラをした疑いがあると週刊文春で報じられた岐阜県岐南町の小島英雄町長(73)は25日、町が設置する第三者委員会で一連の行為がセクハラと認定された場合は辞職する考えを示した。毎日新聞の取材に明らかにした。
小島町長は、新型コロナウイルスのワクチン接種業務で職員が多忙を極めた昨年、庁舎で残業していた複数の女性職員の頭に触れたことがあったとし「業務を通して親しく話す仲だった。頭をなでたのは励ましやねぎらい、コミュニケーションを取るためで、いやらしい触り方はしていない」と強調。疑惑を否定しつつ「第三者委が自分の話を聞いた上で、万一セクハラと認定した際は町長辞職も仕方ない」と語った。
職員の尻に触ったことはないと主張し「もし嫌と思っていたなら、おわびしなければいけない」と述べた。
町議会は24日、辞職勧告決議案を6月1日開会の定例議会に提出する方針を決定。これについて小島町長は「私の意見を全く聞かずに決議案を出すのは尚早でないか」と議会の対応に疑問を呈した。町は事実関係を調べるため、弁護士による第三者委員会を設置する準備を進めている。
文春オンラインが18日、小島町長が複数の女性職員の頭や尻を触るなどと報道。同日に記者会見した町長は「頑張った職員の頭をなでたことはあったが、セクハラという認識はなかった」と釈明していた。【黒詰拓也】