「マイナ保険証」7人分に別人の情報 茨城県保険医協調査

茨城県内の医師らでつくる「県保険医協会」(同県土浦市)は24日、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」を巡り、県内の3医療機関を受診した7人分の保険証に別人の個人情報が登録されていたとするアンケート結果を発表した。
医療機関は4月から、マイナ保険証に対応して患者の保険資格を確認するオンラインシステムの導入を義務付けられた。協会は5月17~23日、1556カ所の会員医療機関に導入後のトラブルを尋ね、233カ所から回答を得た。
導入した医療機関の約6割に当たる110カ所が、トラブルがあったと回答。内訳(複数回答可)は「資格情報が無効と表示」71カ所、「システム障害」38カ所、「誤った個人情報を登録・表示」9カ所などだった。
「無効表示」では、資格保有者を「無効」と表示するケースや、職場や保険種別が最大1年以上更新されていない事例があった。
「誤った個人情報」は、2カ所(患者6人)で氏名、住所、生年月日ともに別人の内容が、1カ所(同1人)で別人の住所が登録されていた。名前の誤記なども6カ所であった。【木許はるみ】