戦没者拝礼式で納骨、佳子さまが初めて出席 千鳥ケ淵戦没者墓苑

第二次世界大戦中に海外で死亡し、身元が分からない戦没者を慰霊する拝礼式が29日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれた。秋篠宮家の次女佳子さまが初めて出席された。戦没者の遺族ら参列者は約300人で、新型コロナウイルス禍前の半数の規模に縮小して実施された。
式では、硫黄島や旧ソ連で収容した遺骨235人分が新たに納められた。同墓苑の遺骨は計37万485人分となった。
加藤勝信厚生労働相は式辞で、コロナ禍で海外での遺骨収容が停滞していたことに触れ、「いまだ各地に眠る戦没者のご遺骨が一日も早く古里に戻られるよう全力を尽くす」と述べた。【熊谷豪】