怪獣や宇宙人の日常描く 絵本「かいじゅうのすみか」発売

「ウルトラマン」などを生み出した円谷プロダクションが、歴代作品に登場した怪獣たちの魅力を再発信する世界「かいじゅうのすみか」の絵本を発売した。
「かいじゅうのすみか」では、怪獣や宇宙人たちが何者かと敵対することなく、自然な姿で共に生きる新たな世界を描いている。そんな不思議な世界に迷い込んだ少年の、未知なる冒険が絵本の中で展開する。円谷作品の怪獣たちは、人間の日常にふと迷いこんでしまったために敵視されてしまうことが多いが、その逆を表現し、「生き物」としての怪獣に触れてもらうのが狙いだ。
絵本には「コアラのようなかいじゅう」や「もぐらのようなかいじゅう」「ちいさなあかいかいじゅう」など、怪獣の名前は表記されていない。怪獣という空想科学の中でうまれた生き物を、あえて現実の生き物に例え身近に感じてもらい、より絵本の世界に入ってもらうよう、文字数も少なくしたという。
「空想科学絵本 かいじゅうのすみか」は、隠田雅浩・作/外山夏緒・絵、A4変型判48ページ。税抜き1500円。
また、最新技術を使った大人もこどもも楽しめる「空想科学かいじゅうのすみか体感エンターテイメント」を、11月7日から2020年1月26日まで東京ドームシティのギャラリーアーモで開催する。【村田由紀子】