【台風2号】九州から関東の広い範囲で大雨のおそれ 今からでもできる対策を 「常識が通用しないこともある」 3年前の豪雨で自宅を流された男性が強く感じた思い

沖縄地方に接近する大型の台風2号。
離れている東海地方も大雨となる見込みで、土砂災害などに警戒が必要です。
大型の台風2号は沖縄の南を北上し、2日にかけて沖縄地方にかなり接近する見込みです。
離れている東海地方でも、台風からの湿った空気が流れ込み、大雨となる恐れがあります。
澄んだ川の流れを静かに見つめる男性。岐阜県下呂市に住む桐谷猛さんです。
(桐谷猛さん)「雨が降ると、やっぱり思い出す。頭から離れない」
2020年7月、岐阜県を襲った記録的な豪雨で、桐谷さんの自宅は1階の床部分から基礎もろとも激流に流されました。
(桐谷猛さん:2020年8月取材)「水の量が過去と比べて数段違った。谷の水は、ものすごく増えてくるし、泥臭くなるし。道路に若干、水が流れ始めた」
底が抜け落ちた部屋には、避難する直前まで妻と母親が寝ていました。
長年、この場所で暮らしてきた桐谷さんにとっても“想定外”だった3年前の被害。
備えの大切さを痛感しています。
(桐谷猛さん)「今までの常識では通じない部分があると思うので。早め早めの(備え)といわれているが、そういう判断が大事だと思う」
あれから3年。自宅は解体し更地に。今は、数百メートルほど離れた場所の空き家を買い取って妻と母親と3人で暮らしています。
東海地方では2日の午後、非常に激しい雨の降るところがある見込みで、河川の氾濫や土砂災害などに警戒が必要です。
過去の被害を思い出し、早め早めの備えが求められます。