インターネットの動画投稿サイトで芸能人らを脅迫した暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで逮捕状が出ていた、元参院議員のガーシーこと東谷義和容疑者(51)が4日夕、滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)から空路で帰国。警視庁捜査2課は同日、航空機が到着した成田空港で逮捕状を執行し、東谷容疑者を逮捕した。
捜査関係者によると、東谷容疑者について、警視庁は暴力行為等処罰法違反のほか、威力業務妨害、名誉毀損(きそん)、強要の容疑で逮捕状を取得していた。逮捕状の容疑は、昨年2~8月、動画投稿サイト「ユーチューブ」で芸能人ら3人を脅したほか、うち1人の事業活動を妨害し、撤退するよう強要したとしている。
東谷容疑者は昨年7月の参院選で初当選。しかし当選後もUAEなど海外に滞在し、一度も国会に登院せずに欠席を続け、今年3月15日に「除名」が決定。議員の資格を失い、国会会期中に議会の同意なしに拘束されない「不逮捕特権」も失った。
告訴を受けて捜査していた警視庁は除名翌日の16日、東谷容疑者の逮捕状を取得。警察当局が外務省に旅券返納命令の発出を要請するなどしていた。
一方、警視庁は昨年12月以降、複数回にわたり東谷容疑者に代理人を通じて任意の事情聴取を要請していたが、東谷容疑者は応じることなく、海外に滞在し続けていた。今年5月には警視庁と警察庁がUAEに捜査員を派遣。現地当局に帰国に向けた協力を要請し、事実上、強制送還されたとみられる。
事件を巡っては、動画の作成・編集に関わった40代の会社経営者も今年4月にUAEから帰国し、警視庁が名誉毀損容疑などで逮捕。経営者は5月に処分保留で釈放された。