気象庁は8日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。また、西日本から東日本の太平洋側では9日にかけて雷を伴う非常に激しい雨が降り、警報級の大雨になる恐れがある。気象庁は土砂災害や浸水、河川の増水に警戒を呼びかけている。
関東甲信の梅雨入りは平年より1日遅く、昨年より2日遅い。梅雨明けは平年7月19日ごろとなっている。気象庁は数日~1週間先の天気予報をもとに梅雨入りを発表しており、8日午前は関東甲信の広い範囲で晴れたが、夕方から夜にかけて雨が降る予報だったため、この日に発表した。
気象庁によると、暖かく湿った空気が流れ込み活発化した前線や低気圧の影響で大気の状態が不安定になっており、西日本は9日にかけて、東日本は8日夜遅くから9日昼前にかけて、雷を伴った非常に激しい雨になる恐れがある。
9日午後6時までの24時間雨量は、多いところで、近畿、九州南部200ミリ▽東海、四国180ミリ▽関東甲信150ミリ。2~3日に記録的な大雨が降った太平洋側の地域では少ない雨量でも土砂災害の危険が高まりやすいとしている。
6日に発生した台風3号は8日午後3時にはフィリピンの東の海上にあり、9日には強い勢力に発達して日本の南の海上に進む見込みという。【島袋太輔】