原爆の犠牲者への慰霊と、恒久的な平和への願いをこめてつくられた、長崎市の平和公園。
その一角にある、爆心地公園で13日朝、千羽鶴が燃やされる事件が起きた。
現場は、平和公園の象徴となっている平和記念像から、南に350mほどの場所。
「原爆落下中心地」の碑が建てられていて、普段は全国から寄せられた、多くの千羽鶴がささげられているという。
市民: 65年くらい住んでいるけど、千羽鶴がそんないたずらされたのは初めて。根本からこうもてあそぶのは、やっぱり許せる気持ちではない。
長崎県庁の職員を逮捕…県は謝罪
13日午前6時20分すぎ「千羽鶴が燃えている」と消防に通報があり、かけつけた警察官が、現場近くにいた、男(23)を器物破損の現行犯で逮捕した。
調べに対し、男は「持っていたライターで火をつけた」と話し、犯行を認めているという。男は長崎県庁の職員だった。午後3時半から長崎県は記者会見し、事件について謝罪した。
長崎県の会見: 皆さまの平和に対する思いを踏みにじるものであったことについて、大変申し訳なく、心よりおわび申し上げます。申し訳ありませんでした。
精神的な病気で体調を崩していた
そして、逮捕された職員について、こう説明した。
長崎県の会見: 土木部の所属で、この4月から現職場で勤務しておりました。変わりなく勤務しておりましたけど、精神的な病気で体調を崩して、5月の23日から病気休暇を取得している最中でした。
男は入庁3年目。土木課で連絡や調整をする仕事をしていたが、5月下旬から体調を崩し休んでいたという。警察が犯行の動機などを、慎重に調べている。
(「イット!」6月13日放送より)