「お前、ばかか」と暴言 海上自衛隊、パワハラで海将補を懲戒処分

海上自衛隊は13日、部下にパワーハラスメントをしたとして、50代の男性海将補を停職3日の懲戒処分にしたと発表した。
海上幕僚監部によると、男性は海将補の立場にある2017年10月ごろ~23年2月ごろ、複数の職場で、部下に「お前、ばかか」などと暴言を吐き、職場の環境を悪化させたなどとしている。23年2月、暴言を受けた現在の職場の隊員が上司に相談。調査の結果、過去に在籍した職場で複数の部下に対する暴言が判明した。
男性は「部下のことを考えて指導したつもりだった」などと釈明し、反省しているという。海将補は海自で上から2番目の階級にあたる。
海自では5月にも別の海将補がパワハラで懲戒処分を受けており、海自トップの酒井良・海上幕僚長は13日の定例記者会見で「大変遺憾。幹部としての品格が欠如し、個人の尊厳に対する意識が低く、指揮統率能力も十分に持ち合わせていなかった」などと述べ、再発防止に努める考えを示した。【松浦吉剛】