速報 5人死亡事故で、トラック所有会社が取材対応「運転手は勤続30年ほど、通常ルートを走行し、過積載はない」などと説明

18日、北海道南部の八雲町の国道で、都市間高速バスとトラックが衝突し、5人が死亡した事故…トラックを所有している会社の事業所の所長が19日午前、取材対応し「運転手は勤続30年ほどのベテランで、当日は、通常のルートを走行」などと説明しました。
19日正午ごろ、八雲町野田生の国道5号線で、札幌市から函館市に向かっていた都市間高速バスと、反対車線を走っていたトラックが正面衝突しました。
この事故で、バスの乗客3人と運転手、トラックの運転手の合わせて5人が亡くなり、他に乗客12人も重軽傷を負いました。
トラックは、青森県の養豚会社「日本クリーンファーム」の所有で、亡くなった運転手の梶谷誠さん65歳だけが乗車し、30匹のブタを運搬していました。
事故から一夜明け、八雲町にある「日本クリーンファーム」道南事業所の事業所長が取材に応じました。
それによりますと、運転手の梶谷さんは勤続30年ほどのベテランで、ふだんは事故時と同様、養豚の出荷、運搬をしていました。勤務態度などに特に問題はなかったといいます。
18日は、森町のトラック停車場から七飯町の養豚農場で養豚を乗せ、八雲町の食肉加工場に向かっていました。
勤務開始時間は確認中ですが、いつもと同じ午前6時半くらいからとみられています。
運搬していた30匹も、通常の数で、トラックの規模からみて、過積載はなく、養豚の重さで、ハンドルを取られることは、考えられないとしています。
また、今年の健康診断はこれからで、持病については確認中だが、大きな問題があったとは聞いていないということです。
さらに、直近の休日、運行の記録は、確認中としています。
警察は、付近を走行していた車のドライブレコーダーの映像などから、梶谷さんのトラックが反対車線にはみ出したとみて、過失運転致死傷の疑いも視野に捜査しています。
この事故で、亡くなった方は、下記の5人です。
<バスの乗客> ・函館市旭町の函館市職員、若崎友哉(わかさき・ゆうや)さん 33歳男性 ・鹿部町本別のパート従業員、高清水忍(たかしみず・しのぶ)さん 57歳女性 ・札幌市清田区平岡公園東の職業不詳、髙橋裕美(たかはし・ひろみ)さん 55歳女性
<バスの運転手> ・札幌市清田区北野の会社員、興膳孝幸(こうぜん・たかゆき)さん 64歳男性
<トラックの運転手> ・森町港町の会社員、梶谷誠(かじや・まこと)さん 65歳男性