「相手を殺してでも自分のものに」 ストーカーだった男性が語る異常な心理 名古屋の駅での18歳女性殺人事件から見えることとは

ことし4月、名古屋市南区の駅で18歳の女性が殺害され、元交際相手が犯行後に死亡し書類送検された事件。女性は事件前、ストーカーまがいの行為に悩まされていました。
かつて自身もストーカー行為を繰り返し、いまは”立ち直り支援”に取り組む男性が「迷わず警察に相談した方がいい」と被害に悩む人たちに注意を呼び掛けています。
2023年4月、南区の名鉄・本笠寺駅の待合室で川村月音さん(当時18)が殺害された事件。
川村さんの元交際相手の南拓哉容疑者(当時29)が、6月21日に殺人などの疑いで容疑者死亡のまま書類送検されました。
南容疑者は川村さんを殺害後、この駅を通過する電車にはねられ死亡しました。
南容疑者は電車にはねられる直前「ごめんなさい さようなら」というメッセージを知人に送っていました。
メッセージを受け取った知人によりますと、川村さんと南容疑者が別れたのは事件の3日前のこと。
(共通の知人)「(南容疑者は)川村さんがいなくなったから俺も死ぬとか(言っていた)」
その後、事件が起きるまでの約2日間で、南容疑者が知人に送ったメッセージは約1000件にものぼります。
中には「ころしたい」「うらぎりやろう」という内容のメッセージも。
ストーカーからの立ち直り支援に取り組む団体の代表の守屋秀勝さんは、この時点で既に南容疑者は「危険な状態だった」と指摘します。
(ストーカー・リカバリー・サポート 守屋秀勝代表)「相手がずっと拒否し続けるのであれば、他の人にとられる前に自分の手中に相手を殺してまでも収めようとする、非常に危険な心理」
守屋さんはかつて自身もストーカー行為を繰り返した経験があり、ストーカーの特徴をこう話します。
(ストーカー・リカバリー・サポート 守屋秀勝代表)「ストーカーの大きな特徴としては、見捨てられる恐怖、異常な執着心、自分の気持ちを自己処理できない」
南容疑者は交際中、川村さんに暴力を振るっていて、川村さんは友人にこう相談していました。
(川村さんと友人のLINE)「この前けんかして 頭床にぶつけられた 3日くらい たんこぶできて痛かった もう別れたい なのに別れさせてくれない どうしたらいいの」
2人は結局、別れることになりましたが、南容疑者はその後も執拗に復縁を迫っていたといいます。
これは、事件当日の、川村さんのものとみられるTwitterです。
「職場近くとかにくるのもストーカーだし ほんとにやめてほしい 毎日怖がってるのわかってる?」
事件当日とその前日、南容疑者は川村さんの職場の最寄り駅で待ち伏せしていたのです。
警察に寄せられるストーカーについての相談は、交際していた人からの被害を訴えるものが目立ちます。
警視庁によりますと、2022年のストーカーの相談件数は1207件で、その内、交際相手や元交際相手の割合が約半分を占めています。
川村さんは交際していた時から南容疑者の暴力に悩まされていましたが、事前に警察には相談していませんでした。
(ストーカー・リカバリー・サポート 守屋秀勝代表)「相手から連絡が来る頻度が急激に高まった場合、家の前で待ち伏せしたり車にGPSを付けたりするなどストーカー行為がエスカレートした場合は、迷わず迅速に警察に相談してほしい」