梅雨前線が活発化した影響で、1日にかけて西日本から北日本の広い範囲で雷を伴った非常に激しい雨が降り、警報級の大雨になる恐れがあるとして、気象庁が警戒を呼びかけている。九州・山口では1日午前にかけて局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が発生する可能性がある。
気象庁によると、暖かく湿った空気が日本海の梅雨前線に流れ込んで活発化しており、1日にかけて本州の南岸付近まで南下する見込み。梅雨前線は2日以降も停滞し、九州では5日ごろまで警報級の大雨が続く可能性がある。
1日午後6時までの24時間予想雨量はいずれも多いところで、九州北部、九州南部、近畿300ミリ▽四国250ミリ▽東海200ミリ▽関東甲信、北陸180ミリ▽中国150ミリ▽北海道、東北100ミリ。2日午後6時までの24時間予想雨量は関東甲信、九州北部、九州南部50~100ミリ。
気象庁と国土交通省は30日、土砂災害や浸水、河川の増水に警戒するよう、合同で警戒を呼びかけた。気象庁の立原秀一・主任予報官は「1日までに予想されているだけの雨が降ると、九州では大雨に伴う災害の可能性が高まる。その後も危険度の高い状態が続くので、警戒してほしい」と語った。
国交省河川保全企画室の尾松智室長は「雨が長く降り続くと、土壌が水を含んでいる。すぐ川に水が流れ、氾濫の危険性が高まるので注意してほしい」と説明した。【島袋太輔】