おととし、大阪府摂津市で交際していた女性の長男に熱湯を浴びせ続けて殺害した罪などに問われた男の裁判で、男は女性の長男について、「愛情を持つことができなかった」と述べました。
起訴状などによりますと、大阪府羽曳野市の無職・松原拓海被告(25)はおととし8月、交際していた女性の長男新村桜利斗ちゃん(当時3歳)に対し、熱湯を浴びせ続けて殺害した罪などに問われています。
22日の初公判で松原被告は「熱湯を浴びせ続けた事実はありません。殺意もありません」と、殺人罪について否認しています。
30日の被告人質問で、松原被告は「おりちゃんに謝り続けていきたい」などと述べ、弁護側から「桜利斗ちゃんの人生があたなのせいで終わったことをどう思っているのか」と聞かれると、「申し訳ございません」と話しました。
また、裁判員から浴室に閉じ込めるなどの行為をなぜできたのかと問われると、「おりちゃんに対して愛情を持つことができなかったのと、自分の感情をうまくコントロールできなかった」と述べました。
被告人質問の最後には、桜利斗ちゃんの母親の代理人が「一生許すことができない。できるだけ長い期間、刑に服してほしい」と、母親のいまの気持ちを代読しました。
判決は7月14日に言い渡される予定です。