「ルフィ」今村被告、事情を知らない男性を通じ強奪金を回収か…入管施設で知り合う

SNSの「闇バイト」に絡む一連の強盗事件で、指示役として逮捕された今村 磨人 (きよと)被告(39)(特殊詐欺事件の窃盗罪で起訴)の知人男性(65)が「今村被告の指示を受けた人物から金を預かり、フィリピンにいる今村被告に渡していた」と証言したことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、事情を知らない男性を通じ、今村被告が強奪金を回収していたとみている。
今村被告は「ルフィ」と名乗り、通信アプリ「テレグラム」を通じてフィリピンの入管施設から日本の実行役に指示を出していた疑いが持たれている。昨年5月に京都市の腕時計買い取り店で起きた強盗事件に関与したとして29日に強盗容疑で再逮捕された。
捜査関係者によると、今村被告に金を渡したと証言した男性は、フィリピンの入管施設に収容されていた際に今村被告と知り合った。昨年5月に日本に強制送還された後、SNSを通じて今村被告から依頼を受け、日本国内で待ち合わせた人物から現金を受け取った上、フィリピンの知人を通じて同額を今村被告に渡していたという。
警視庁は、京都市の事件で逮捕された無職宮沢優樹被告(22)(盗品等運搬罪などで起訴)のほか、昨年10月に東京都稲城市で起きた強盗事件の容疑者も男性と会い、強奪金の一部を渡していた可能性があるとみている。