宇宙飛行士候補の諏訪理さん、JAXAに初出勤…4月入社の米田あゆさんと合流

宇宙航空研究開発機構( JAXA (ジャクサ))の宇宙飛行士候補者に選ばれた諏訪 理 (まこと)さん(46)が3日、JAXAに初出勤した。JAXA東京事務所で報道陣の取材に応じた諏訪さんは「訓練に合流できることにわくわくしている」と心境を語った。
前職が世界銀行上級防災専門官の諏訪さんは、今年2月に飛行士候補者に選抜され、7月にJAXAに入社。「宇宙開発は月を目指す面白い時期に来ており、どう貢献できるか考えたい」と、今後の活動に意欲を見せた。
諏訪さんと同時に候補者に選ばれ、4月に入社した外科医の米田あゆさん(28)も同席した。米田さんはすでに語学や施設に関する研修や基礎体力トレーニングなどを受けているといい、「2人で 切磋琢磨 (せっさたくま)し合いながら頑張りたい」と話した。
2人はこの日、首相官邸を訪れ、岸田首相と面会した。今後は、約2年間の基礎訓練を経て、正式に宇宙飛行士に認定される見通しだ。将来は、米主導の有人月探査「アルテミス計画」で、月面に降り立つ可能性がある。