フリーマーケットアプリ「メルカリ」などで他人名義のクレジットカードを使い、ゲーム機や家電製品などを詐取したとして、埼玉など9府県警の合同捜査本部は3日までに、電子計算機使用詐欺容疑で宮城、滋賀、京都、福岡、熊本各府県に住む20~40代の男女5人を逮捕した。いずれも商品を転売する「荷受け役」で、SNSの闇バイトに応募。互いに面識はなかったという。
「不正決済」「代理購入」「架空出品」の三つの手口で繰り返しだまし取っており、被害額は約1億800万円相当に上った。捜査本部は5人から転売利益の送金を受けていた指示役がいるとみて調べる。同本部は認否を明らかにしていない。
逮捕されたのは、派遣社員の中村美穂容疑者(35)=滋賀県東近江市=ら。容疑は2021年6月~22年1月、不正取得した約400人分の他人名義のカードを使い、メルカリやオークションサイト「ヤフオク!」でゲーム機、家電、バッグの支払いを免れるなどした疑い。約880回にわたり不正購入された約1000点を転売したという。
[時事通信社]