架空手数料で1億9千万円脱税か 大阪の卸売会社ら3社を告発 大阪国税局

架空の支払い手数料を計上するなどして計約1億9400万円を脱税したとして、大阪国税局が法人税法違反や消費税法違反などの罪で、大阪市阿倍野区の生鮮野菜卸売会社「HANA」の中納幸弘前取締役(59)と、法人としての同社など3社を大阪地検に告発していたことが5日、関係者への取材で分かった。
重加算税を含む追徴税額は計約2億6500万円に上る見通し。既に修正申告し、大半を納付している。
他に告発されたのは、いずれもHANAのグループ会社で中納前取締役が社長を務めていたポスティング会社「ヤマフク電電」(同区)と運送会社「幸新陸送」(大阪府羽曳野市)。
関係者によると、中納前取締役は3社で知人らが関わる複数の業者に虚偽の請求書を作成させ、架空の支払い手数料や広告宣伝費などを計上。平成29年2月~令和2年3月に計約6億7100万円の所得を隠し、法人税や消費税計約1億9400万円を脱税した疑いが持たれている。
隠した資金は主に、ブランド品の時計やバッグの購入、高級クラブでの飲食代に充てられていたという。
中納前取締役は代理人弁護士を通じて「国税当局の指導を真摯(しんし)に受け止め、修正申告し納税した。誠心誠意、信頼回復に努めたい」とコメントしている。