神戸徳洲会病院でカテーテル治療後に複数人が死亡したと告発があった問題で、病院側は14日、2件の死亡事例について「医療事故」と判断し、第三者機関に調査を依頼する方針を固めました。
医療法人「徳洲会」は14日、副理事長や医療安全の担当者を神戸徳洲会病院に派遣して調査委員会を設置し、本部に報告された2つの死亡事例について検証しました。
その結果、国の医療事故調査制度に基づいて、第三者機関に検証を依頼することを決めました。
2つの事例は1月と2月に循環器内科の男性医師が担当したカテーテル処置の直後に患者が死亡したもので、処置が適切だったのかどうかは今後、第三者機関が検証するとしています。
また、男性医師が書いたカルテに不十分な点があったことも明らかにしました。
院内では3月の時点でこの2例について院長らに報告が上がっていたといい、新保雅也院長は会見で「検証が不十分だったと反省しております」と述べました。
この男性医師が担当したのは100例を超えるといい、病院側は2週間かけて外部に検証を依頼する事例を絞り込むとしています。