福岡県朝倉市の朝倉健生病院で今年6月、女性患者(90歳代)が送迎バスの車内に1時間以上置き去りにされていたことが分かった。当時、車内の温度は34度に達していたが、女性の体調に問題はなかったという。
同病院によると、女性は6月27日、人工透析を受けるために来院。処置を終え、高齢者施設に帰るため、午後2時半頃に男性運転手の送迎で病院を出発した。しかし、運転手は別の患者を目的地に送った後、女性を施設に送り届けるのを失念。病院へ戻り、女性を車内に残したまま施錠した。
施設から連絡を受け、病院の職員が午後4時頃に車内で女性を見つけた。女性は車いすを使用しており、携帯電話も持っていなかったという。
病院は、女性や家族に謝罪したといい、「送迎時には複数でチェックをするなど、職員間で再発防止策の徹底を図った」としている。