「ゴミ袋の中にあったのは…」大田区19歳女性“暴行殺人”21歳元交際相手が事件前夜に起こした「住民トラブル」とは

またしても若い男女のトラブルから痛ましい殺人事件が発生してしまった。
警視庁大森署は7月16日、元交際相手の小松まといさん(19)に暴行を加えて殺害しようとしたとして、東京都大田区の職業不詳、三幸(みゆき)謙太郎容疑者(21)を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。
「遺体の状況はとても酷い」
社会部記者が解説する。
「逮捕容疑は7月15日ごろ、自宅マンションで殺意をもって小松さんを暴行したというものです。同日午後8時ごろ、三幸容疑者が都内で会った知人男性に『彼女を殺した』と話したことから、この知人が交番に駆け込んだ。その後、警察官が三幸容疑者のマンションの一室に駆けつけると、布団のうえで仰向けに倒れている状態の小松さんの遺体が見つかった。当時、自宅にはいなかった三幸容疑者の行方を捜し出し、警察は翌16日未明に容疑者を緊急逮捕しました。
容疑者は当初『殺すつもりはなかった』と供述していましたが、小松さんの遺体には、顔など上半身に暴行されてできたとみられるアザもあった。警察が『暴行』ではなく『殺人未遂』の容疑で逮捕した、つまり容疑者の殺意を認定したことからも遺体の状況はとても酷いものだったようです」
捜査関係者によると、小松さんは三幸容疑者の元交際相手で、以前同じ飲食店でアルバイトをしていたという。警察に2人が「トラブルの相談」をしたことはなかったが、三幸容疑者が別れたはずの小松さんを“彼女”と友人との会話の際に呼んでいることから、「交際をめぐるトラブル」が原因である可能性が高まっている。
三幸容疑者が起こしていた“あるトラブル”
事件現場となった三幸容疑者の自宅マンションから小松さんの自宅は徒歩10分ほどの距離。果たしてまだ若い2人のあいだに何があったのだろうか。容疑者とは同じマンションの別の階に住む男性住民が明かす。
「15日の夜に飲みに出て帰宅すると、規制線が張られて警察官もたくさん集まり、ものものしい雰囲気でした。何か大きな事件が起きたんだろうとは思いましたが、朝になってニュースを見て殺人事件っていうから本当に驚きましたよ。容疑者については面識ないです。もしかしたら見たことくらいはあったのかもしれないけど。他の住民の方もあまり付き合いはないんじゃないかな」
別の住民は、三幸容疑者が「トラブルを起こしていた」と明かす。
「12日の水曜日は、『燃えるゴミ』の日だったんですが、ゴミ置き場に何の分別もしていないゴミ袋がポンとおかれていたのです。中には缶やペットボトルも入っていて、それだとさすがに業者も持っていってくれません。仕方ないので、そのゴミ袋の中身の分別を私がしたんですよ。
すると、中から領収書のようなものが出てきて、『三幸謙太郎』って名前が書いてあったんです。ただ、その時は、変わった名字の人が同じマンションにいるんだなと思ったぐらい。同じように無分別のゴミは金曜日にも出されていました」
2度目の無分別ゴミが出ていた14日の金曜日は、容疑者が小松さんに暴行を加えた前日でもあった。
「ゴミの事について不動産業者さんに相談したら、前にも同様のことがあったようで業者さんから本人に注意してくれるって。でも、結局その日は接触できなかったようです。『くせになるから自分でやらせた方がいい』と業者さんは言っていました。ゴミは案の定、回収してもらえていないので今もそこにあると思いますよ」(同前)
三幸容疑者の供述「言い争いになって…」
記者がマンションのゴミ収集場を覗くと、そこには確かに分別がされず、燃えるゴミと一緒に空き缶が入れられたゴミ袋が一つ残っていた。無分別ゴミを仕分けした住民が続ける。
「同じ階に住んでいるので、容疑者をちらっと見たことはあります。黒髪の中肉中背で、私が見たときはスーツ姿だったと思います。挨拶もしませんし、会話をしたことはありません。若い女性といるのを見たことがある気もしますが、特段印象には残っていません」
17日朝に送検された三幸容疑者は取り調べに対し、「言い争いになって首を絞めた」との趣旨の供述をしているという。
◆◆◆
「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。
メールアドレス:[email protected]
文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386
(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)