岸田首相、処理水放出に反発の中国へ「科学的根拠に基づく議論を」

【ドーハ=梅本寛之】中東を歴訪中の岸田首相は18日午後(日本時間同日夜)、カタールの首都ドーハで内外記者会見を開き、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」を巡り、海洋放出計画に反発を強める中国に対し、「科学的根拠に基づいた議論を行うよう強く求めていく」と述べた。
中国の 習近平 (シージンピン)国家主席との会談に関しては、「建設的で安定的な関係に向けて、意見交換の場を作っていきたい」と語った。
内閣改造・自民党役員人事については、「内政・外交の先送りできない課題に正面から取り組み、答えを出していく岸田内閣の基本姿勢に照らして判断していく」との考えを示した。
中東外遊については「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の堅持という共通目標があることを確認できた」と総括した。
記者会見に先立ち、首相はカタールのタミム首長と会談し、両国関係を「戦略的パートナーシップ」に格上げし、外務・防衛当局間の協議を加速させることで合意した。
カタールは液化天然ガス(LNG)の世界有数の産出国だ。ロシアのウクライナ侵略を踏まえ、エネルギー市場の安定化に向けた協力でも一致した。