台風5号 週中頃に沖縄・先島に影響するおそれ 最大風速は50m/sに達する予想

7月23日(日)9時現在、台風5号(トクスリ)はフィリピンの東で急速に発達中です。週後半に台湾付近に進む予想で、沖縄では風雨や波の影響が出る見通しです。▼台風5号 7月23日(日) 9時 中心位置 フィリピンの東 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 西北西 10 km/h 中心気圧 990 hPa 最大風速 25 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 35 m/s
進路には多少の誤差
世界の気象機関の予測
この図は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわしたものです。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路の幅をイメージするために掲載しています。これらのメンバーを比較すると、台湾方面に進むものが最も多くなっています。それ以外には、南シナ海を西進するものや先島諸島を北上するものがありますが、内回りのものはかなり少なくなってきました。気象庁の予報円に入る確率は70%で、予報円から離れていれば必ずしも安心ということではありません。日が経つにつれて進路の誤差はさらに縮小していきますので、出来るだけ最新の情報をご確認ください。
先島諸島は暴風や高波に警戒
25日(火)9時の風の予想
今後は海面水温が高く、発達に適した風の条件の海域を進むため、次第に勢力を強める見込みです。25日(火)9時の地上付近の風の予想を見ると、風速20m/s以上を示す赤い領域が大きく広がっていることがわかります。26日(水)頃にかけて勢力のピークを迎えるとみられ、中心付近の最大風速は50m/sに達する予想です。沖縄・先島諸島には勢力のピークに近い状況で最も近づく見通しで、先島諸島では暴風や高波に警戒が必要です。また、台風周辺の非常に暖かく湿った空気の影響で、大雨となるおそれもあります。風や波の影響は、台風接近前から出てきます。飛ばされやすいものは屋内へ片付けるなど、早めに備えを行ってください。
台風の暴風域に入る確率
120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。 宮古島地方 5 % 八重山地方 石垣島地方 16 % 与那国島地方 22 %
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風5号の名前「トクスリ(Doksuri)」は韓国が提案した名称で、わし(鷲)を意味する語からとられています。