伯母ら2人殺害に無期懲役、千葉 32歳男、主導と計画性認定

千葉県で2021年、伯母とその元夫を毒性のある不凍液や放火で殺害したとして、殺人や現住建造物等放火の罪に問われた無職一倉大悟被告(32)の裁判員裁判で、千葉地裁は24日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
水上周裁判長は判決理由で、伯母殺害を主導し計画性もあったと認定。母の姫野富士子被告(63)=一審実刑=との共謀を認めた上で「単独で不凍液を用意するなど、実行行為の大半を担った」と指摘し、姫野被告の役割が大きかったとする弁護側の主張を退けた。
伯母の元夫殺害については、借金返済を巡るトラブルが動機につながったとし「利己的で身勝手」と非難した。