「苦しくても生きて償いを」。31日の京王線刺傷事件の判決で、竹下雄裁判長が言い渡し後にこう説諭すると、服部恭太被告(26)は前方を見据えたまま「はい」と小さく返事した。
竹下裁判長は「事件や被害者、社会復帰後のことを考えて生活してください。苦しくても生きて、被害者への償いを忘れないでください」と語り掛けた。
判決後、裁判員らが記者会見。補充裁判員の40代男性は、服部被告について「(周囲に)頼れる人間が少なく、弱い人間なのかと思った」と印象を語り、「じっくり考えて更生してほしい」と述べた。
公判で服部被告は表情を変えずにじっと座っていることが多かったが、被告人質問で裁判官から「生きていくことは難しいか」と問われた際は表情を変え、言葉に詰まる様子だったという。男性は「うれしそうに見えた。彼も感情があるのかな」と振り返り、「誰でも気軽に話せる場が社会にあればいいと思う」と話した。
[時事通信社]