2016年に神戸市立中学3年の女子生徒(当時14歳)が自殺した問題で、市教委が設置した「組織風土改革のための有識者会議」が30日、最終報告書を同市の長田淳教育長に提出した。いじめに関する同級生らへの聞き取りメモを隠蔽(いんぺい)するなどした市教委の一連の対応について「組織のチェック機能が働かなかった」と改めて結論付けた。
報告書は、市教委事務局全体の決裁や文書管理手続きに関する理解の欠如を批判。学校現場からの法律相談に乗るスクールロイヤーを活用した支援や、専門性の高い教育行政職員の育成などを提言した。
女子生徒は16年10月に神戸市垂水区で自殺した。市教委は当初、原因について「特定できない」とする報告書を公表。遺族は17年に市教委に聞き取りメモの開示を求めたが、市教委の首席指導主事(当時)は校長に隠蔽を指示した。
しかし市教委は18年になって一転、メモがあったと公表。今年4月には市の再調査委員会がいじめと自殺の因果関係を認める調査結果をまとめた。【反橋希美】