自民大阪、刷新感乏しく 支部長公募結果に府連内「バタバタして吉本新喜劇」「茶番以下」の声 維新に勝てるのか

自民党は2日、大阪府内衆院10選挙区で実施した支部長公募について、8選挙区の選考結果を発表した。新支部長は現職首長や演歌歌手など多彩な経歴を持つ一方、差し替えが見込まれた支部長5人のうち3人が再任と新鮮味は薄く、残る2人は保留という中途半端な結果となった。これで、圧倒的強さを誇る日本維新の会に勝てるのか。
「大阪のために素晴らしい候補を選ぶことができた」「大阪の人に『自民は変わった』との姿勢を理解してもらい、再生を実現したい」
茂木敏充幹事長は2日、大阪市内のホテルで記者会見に臨み、立候補予定者8人の名前を読み上げ、こう訴えた。
前回衆院選で、自民党は府内19小選挙区のうち、公明党が候補を擁立した4選挙区を除く15選挙区に候補者を立てたが、維新候補に全敗している。
大阪刷新のために新たに選出されたのは、前府議の塩川憲史氏(大阪14区)と、河内長野市長の島田智明氏(15区)、「無錫(むしゃく)旅情」などのヒット曲で知られる演歌歌手の尾形大作氏(18区)ら。
公募前に支部長が決まっていた高麗啓一郎氏(8区)と、北川晋平氏(12区)は再任、15区支部長だった加納陽之助氏は10区に国替えとなった。残る4区と17区で、中山泰秀氏と岡下昌平氏の再任は保留という。
中山氏は「(党本部から)何の連絡もないまま、『運動量や活動量が足りない』といわれた。保留を支持者にどう説明すればいいのか」とため息を漏らし、「(党という)コップの中の争いだ。早く外(維新)と争えるようにしてほしい」と訴えた。
公募対象となった支部長は、岸田文雄政権に距離を置く非主流派が多く、主流派は公募を免れたことなどから、党本部と大阪府連の溝が指摘される。府連内では「バタバタして吉本新喜劇みたい」「茶番以下」などと批判の声が上がっているという。