松野博一官房長官の定例記者会見で最近、東京新聞の望月衣塑子記者が、木原誠二官房副長官側に直撃した「文春砲」について繰り返し質問している。3日午前の長官会見では、望月氏の〝矛盾〟をはらんだ質問に対し、普段は感情をあらわにしない松野氏が強く反論する場面があった。
望月氏はこの日も、「不当な捜査の打ち切りが指摘されている」「自殺と断定した理由、捜査報告書があるかどうか説明責任を果たすべきだ」「(再)捜査をしてほしいと遺族が言っている。対処すべきだ」「捜査に口を出せないのは分かる」「適切な捜査が行われたのか、政府で確認する必要があると思うが」「政府として警察サイドに進言する必要がある」などと、長い持論を展開しながら何度も質問した。
松野氏は「週刊誌の記事の内容一つ一つにコメントすることは差し控える」「民間の方に関する事案であり、私から述べる立場に今ありません」などと表情を変えずに答弁していた。
だが、望月氏が「『私は知りません。警察が判断する』というのはあまりにも無責任だ」と語ったことでスイッチが入ったのか、会見終盤で次のように語った。
「今まで、東京(新聞)からの問題意識は、『政府が捜査当局に何らかの圧力をかけることがあるとすればそれは大変問題である』という意識に基づき、(会見で)指摘をされていると私は理解している」「まさに政府が特定の捜査に指示を出すことは、捜査当局の中立・公正さを阻害する要因であると認識している」
松野氏と望月氏のやりとり、「文春砲」への対応をどう考えるか。
評論家の八幡和郎氏は「望月氏が『政府の圧力』を疑問視しながら、政府に『(警察側に対応を)進言する必要がある』というのは矛盾で、松野氏の反論は正しい。ただ、国民は一連の騒動に納得していない。政治的にみると、木原氏が手を打たなければ、問題視され続けるリスクがある。内閣や自民党のイメージも傷つけている。将来に再起を図るためにも早めに一旦ケジメを付けて、身の潔白を証明するのも手ではないか。警察側も、国民に対して『内部的に調査をしている』などと発信することぐらいはできるのではないか」と語った。