6日正午ごろ、台風6号の激しい雨で名護市中山の道路が冠水し、高齢男性の乗った軽乗用車が水没した。後方の窓を自力で割ったがドアを開けられず、車中に閉じ込められていた男性を、台風取材で通りかかった本紙写真部の伊禮健部長(59)らがバックドアを開けて助け出した。
伊禮部長は台風取材で名護市から今帰仁村に向かおうと、土砂崩れを避けて迂回(うかい)中だった。当初は無人の車が水没していると思ったが、よく見ると後方の割れた窓越しに男性が手を振って助けを求めていた。
「やばい」。慌てて車を降り、腰まで泥水に漬かりながら近づき、バックドアを開けて救出。ぼうぜんとした様子でゆっくり車を降りた男性を、後続車の人と一緒に支えた。数分後、駆け付けた地元の消防隊員に男性を保護してもらった。
伊禮部長は「車中に人がいたのでびっくりした。水は深く、風雨も強くて近づくのが大変だったが無事で良かった」と振り返った。