DV被害者と児童の転居先住所、加害者へ誤って送付 東京・日野市

東京都日野市は8日、配偶者などによる暴力のDV(ドメスティックバイオレンス)の被害者と児童の転居した住所を、誤って加害者に伝えたと発表した。
市によると5月下旬、児童手当に関する書類を送る際、被害者と児童の別居先の住所を記載したまま加害者に送付した。加害者からの連絡で発覚した。別居中でも別居先の住所を印字するシステムで、職員が確認して記載を取り除く必要があるが、確認が不十分で記載が残ったという。
市は加害者から書類を回収し、被害者に電話で謝罪し、転居を希望する場合は対応すると伝え、その後も連絡を取っているという。他に同様の該当者がいないのを確認し、別居中の児童の住所を印字しないシステムに変更した。市子育て課は「深くおわびし情報管理を徹底する」としている。【野倉恵】