「危険タックル問題」や元理事長の脱税事件で揺れた日大の改革を託されて昨年7月に就任した林理事長らの記者会見は約2時間15分に及んだ。会場には約180人の報道陣が集まった。
植物片などの発見から通報までの「空白の12日間」の対応について、林理事長は「適切だった」と強調。警視庁による寮の捜索から記者会見までにも5日間を要したが、「隠蔽と言われることは非常に遺憾。きちんと対応するには期間が必要だった」と弁明した。
会見が進むと、「スポーツは私にとってちょっと遠慮すべき分野だった」と吐露。「スポーツの方は副学長、学長に聞く立場だった。一番重たい問題を抱えていたのはスポーツだったと認識した」と話した。
先月行われた就任1年の記者会見で、改革の現状を「6合目」としていた林理事長。この日の会見の最後には、「本当に無念だが、かなり後ずさりしてしまった」と力なく語った。