台風接近、九州147万人に避難指示…避難所の男性「自宅が気になる」

台風6号の接近に伴い、九州では鉄道が運転を見合わせるなど影響が広がり、8日から9日にかけて鹿児島、熊本、佐賀、宮崎県で計7人がけがをした。読売新聞のまとめでは9日午後5時現在、鹿児島、宮崎など5県で計約74万世帯約147万人に避難指示が出され、長崎、鹿児島両県を中心に5187世帯6828人が避難所に身を寄せた。
鹿児島県では、姶良市の70歳代男性が強風にあおられて転倒し、手首を骨折するなど8日から9日にかけて男女4人が重軽傷を負った。熊本県天草市と佐賀市、宮崎市でも、それぞれ1人が軽傷を負った。
鹿児島県十島村は9日午前、宮崎県小林市は9日夜に、それぞれ全域に緊急安全確保を出した。宮崎市も同日夜、市内の一部に緊急安全確保を出した。
鹿児島県薩摩川内市の避難所に8日から避難した男性(82)は「自宅が気になる」と不安そうな様子。7月の大雨で土石流に見舞われた福岡県久留米市の女性(64)も避難所に身を寄せ、「災害を経験し、早めに避難する大切さが分かった」と話した。