大手中学受験塾「四谷大塚」(本部・東京都中野区)で元男性講師が業務中、複数の女子生徒の下半身を盗撮した問題で、同社は17日にホームページ(HP)で再発防止策を発表した。
「画期的なシステム」
HPによると、すべての校舎の教室に「ライブモニタリングシステム」を設置する。保護者がスマートフォンなどで、授業をリアルタイムで確認できるようになるという。「(塾業界で)弊社が先駆けとなる画期的なシステム」としている。
導入には3カ月程度が必要で、それまでの期間は9月当初から、授業は2人体制で行う。「教室で生徒と講師1人だけの密室状態にならないように致します」と説明する。
採用は「心理学の専門家の指導を受け」
その他、講師やスタッフに対し、スマートフォンなど撮影可能な機器の教室内への持ち込みを禁止した。講師らの採用に関しては、心理学の専門家の指導を受け、適切な人物の採用に努めるという。
これらの対策について、「早急に実行し、さらに改善しながら、より完全な再発防止策を講じてまいります」とコメントしている。
これまでの経緯
四谷大塚は、元男性講師を8月10日付で懲戒解雇した。13日にHPで経緯を公表。講師がSNSを通じて盗撮画像などを十数人と共有した事実を確認。警視庁に通報、捜査が進んでいるとしている。【デジタル報道グループ】