国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題を巡り、愛知県がホームページにアップした企画展への抗議電話が炎上している。
県は、今月17日の「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の第2回会議において使用した電話攻撃(電凸)の4つの音声を公開。音声のひとつには、一般男性が県職員を罵る様子が、次のように記録されている。
男性「これからも(慰安婦像を)展示するつもりか?」
職員「今それを検討させていただいているところでございます」
男性「どういう無神経なやつだ、おまえたちは! 政治的に国際問題になってんだろうが!」
職員「はい、報道されております」
男性「本当に無神経なやつだな、おまえは! そんなことも分からんのか、バカヤロー!」
■自称・自民党員が自白で大炎上
県は匿名で音声を公開したものの、この男性のものとみられるツイッターアカウントが28日、<皆さまにご報告があります。私の抗議電話の音声が、私の許可なく愛知県庁にアップされております。こちらもヒートアップし、かなり荒い言葉遣いになっております。一部の切り取りはやめていただきたく抗議いたします>と投稿。プロフィル欄に、<自民党員 (河野太郎防衛相支持)>と書かれているため、ネット上では<気に入らない文化をつぶすために仕掛けた安倍自民党の謀略>と、さらに炎上する事態となった。
他の音声には、名古屋市民を名乗る男性が職員に「日本人なの?」「力ずくでやる(対抗する)しかない」――と詰め寄る様子も残っている。
大村知事は音声公開への批判や疑問に対し、自身のツイッターに<電凸攻撃です。威力業務妨害です>として反論している。大村の言うように電話の主が威力業務妨害などの罪に問われる可能性はあるのか。元検事で弁護士の落合洋司氏がこう言う。
「抗議の仕方次第だと考えられます。同一人物が、いわゆる『電凸』を数十回~数百回にわたって繰り返した場合、業務への妨害性を帯びてきます。また、相手に対して直接『命はないぞ』と言っていない場合でも、『夜道を歩くときは気をつけろ』や『家族がいるだろ』などと、社会通念的に威圧と捉えられるものは脅迫に該当する可能性があります」
県はトリエンナーレへの補助金の不交付決定を巡り、国と争う姿勢を見せている。まだまだ収束しそうにない。