下関でトラフグ初競り 台風17号で例年に比べ約1週間遅れる

トラフグの取扱量日本一を誇る山口県下関市の南風泊(はえどまり)仮設市場で30日、今季の初競りが開かれた。競り人の指を握った本数で入札価格を伝える「袋競り」で、天然と養殖合わせて約3.2トンのトラフグが次々に競り落とされた。
台風17号の影響で船が出港できなかったため、初競りは例年に比べて約1週間遅れた。午前3時20分過ぎ、ベルが鳴ると競り人は筒状の黒い袋で隠した手を差し出し、「ええか、どうか」と仲買人に声を掛けていった。天然ものは日本海と瀬戸内海の160キロが取引され、1キロ当たり1万5000~2万5000円と高値でスタートした。主に関東や関西に出荷されるという。市場を運営する下関唐戸魚市場の見原宏社長(64)は「寒くなると取扱量も増えていくので、安心安全でおいしいフグを今季も全国に届けたい」と話した。
天然トラフグの漁期は「秋の彼岸から春の彼岸まで」と言われ、11月から翌年2月ごろまで最盛期を迎える。【佐藤緑平】