被害額は5億円か フィリピン拠点の特殊詐欺グループ リーダー格の男に逮捕状

5億円近くをだまし取ったとされる特殊詐欺グループのリーダー格の男に逮捕状が出たことがわかりました。男は、現在もフィリピンに滞在しているとみられます。
捜査関係者によりますと、詐欺と窃盗の疑いで逮捕状が出ているのは、住居不定・職業不詳の木俣公成容疑者(33)です。
木俣容疑者は去年4月、大阪府内の80代女性から警察官をかたって現金とキャッシュカードをだまし取り、ATMから現金を引き出した疑いが持たれています。
木俣容疑者はフィリピンを拠点とする特殊詐欺グループのリーダー格で、日本にいる実行犯にフィリピンから指示していたとみられています。
グループのメンバーは主に「闇バイト」としてSNSで集められ、去年1月から10月までの間、グループによる被害額は全国で5億円近くにのぼるということです。
木俣容疑者は今年7月、外務省から旅券返納命令を受けていて、すでに旅券は失効していますが、現在もフィリピンに滞在しているとみられています。