「岸田首相は可もなく不可もなく」山崎拓氏が小泉純一郎元首相らと同窓会 年内の選挙は「困難」

小泉純一郎元首相と、小泉政権を支えた自民党の山崎拓元副総裁、二階俊博元幹事長、武部勤元幹事長の4人が24日夜、小泉氏が50年来行きつけにしている東京・赤坂の日本料理店「津やま」で「同窓会」を開き、岸田文雄首相の政権運営の今後などについて意見を交わした。
会合は3時間近く続いた。終了後、取材に応じた山崎氏は「現下の政局に関しては、まず年内選挙は考えられない」と述べ「選挙があるとすれば、来年(の通常)国会会期末。(岸田首相が再選を目指す来年9月の)自民党総裁選の前の時期に、解散する選挙をやるのではないかと。その点については4人の意見は一致しました」とも指摘し、4人の中で唯一、現役国会議員の二階氏も含めて、「年内解散なし」の認識で4人が一致したと述べた。
「選挙の結果、自民党が負けなければ、岸田政権の続投ということになるのではないか」とも話した。
一方、岸田政権の評価については「特に、可もなく不可もなく、やっておられるという評価」と指摘。理由については「今度の補選は1勝1敗だったし、これから経済政策を出して補正予算を組まれる。現代の日本経済状況からしては、肝心なことだ」と述べた。
岸田首相が、23日の所信表明で3連呼した経済への取り組みへの評価については「非常に経済政策は難しい。こういう国際経済情勢の中での日本経済のあり方なので、かじ取りは非常に難しい。臨時国会冒頭の所信表明演説で、経済対策重視を主張された。それに対する期待をもって、見守っていこうということだ」と見守る姿勢を示した。
「万が一、次の解散総選挙で負けた場合には、当然政権交代になってしまう」として「そういう政局になれば、二階派が主導権を握るようなことになるという見方もあった」とも明かした。【中山知子】