今年の雪虫はちょっと違う? 実は2種類いる「雪虫」今年大量発生したのは… 札幌では臨時休業した店も…

先週札幌で大量発生した『雪虫』。実は雪虫には大きくわけて2種類あり、例年よく見る白い雪虫とは異なる種類が増えていたことがわかりました。
冬の訪れを告げる『雪虫』。30日、室蘭市内で多くの雪虫が発生していました。
室蘭市民)
「数が増えたんじゃないかなって思います」
室蘭市民)
「これももう少しいたら雪が降るとか、そういう知らせっていうからね、いよいよだなと」
先週、札幌で大量に発生した雪虫ですが、南区に行ってみると・・・
永山友菜記者)
「あたりを見回してみると雪虫はかなり少なくなったと感じます。しかし先週は影響が出ていたお店もありました」
札幌・南区藤野にあるオムライスが人気の「カフェ・ロンポロ」。雪虫が店内に入ることを懸念して先週3日間、休業を余儀なくされました。
カフェ・ロンポロ 鈴木智晶さん)
「今まではないですね、初めての経験ですね」
28日からはお客さんが服についた雪虫をとることができるように入口にドライヤーも設置しました。
カフェ・ロンポロ 鈴木智晶さん)
「幸い(店内には)一匹も入らなかった。異物混入は一番避けたい部分であるので、オムライスひとつにしても皿のふちも拭いたりして出してるので、虫は御法度」
月曜日は、もともと定休日ですが、雪虫が落ち着いたこともあり30日は営業することに決めたといいます。
カフェ・ロンポロ 鈴木智晶さん)
「もうきのう(29日)から(雪虫は)あまりいなかったので、これから普通に何もストレスなく営業できると思うのでぜひお越しください」
ではなぜ今年は、『雪虫』が大量に発生したのでしょうか。
『雪虫』には、白い綿がついた『トドノネオオワタムシ』と白い綿がついていない『ケヤキフシアブラムシ』の2つの種類があります。専門家は今年の暖かさが『ケヤキフシアブラムシ』の繁殖サイクルを早めたと、指摘します。
北海道大学 秋元名誉教授)
「このケヤキアブラムシがどこから出てくるかというとですね。これはササの根なんです。初夏から秋まではこの種類の場合はササの上で過ごして、これも何世代もこのササの根で増えてていって、そして今大増殖したものが飛び出してきてるということになります」
『ケヤキフシアブラムシ』は本州などにいてもともと北海道にいなかった国内外来種です。
「明治の開拓の時期にケヤキの木を本州から北海道に持ってきたんですね。移植した訳ですね。その木に卵が付いてやってきたと、そこから全て始まったという風に考えている」
迷惑がられることが多い『雪虫』。なにかメリットはあるのでしょうか?
北海道大学 秋元名誉教授)
「人にとっては有効活用の方法はまだ見つかっていない。(しかし)自然界にとっては無駄なものはない。やがて地面に落ちて足死んで地面に落ちれば、これは窒素成分になりますので、植物の肥料になるのは間違いないですね」
『雪虫』が飛んでから、およそ2週間後にやってくるともいわれる初雪。冬の足音が、近づいています。