日大アメフト部めぐる林真理子理事長らの〝内紛〟に在学生の怒りピーク 全理事〝総辞職〟求める声

日大アメリカンフットボール部の薬物事件に端を発した一連の騒動が泥沼化している。林真理子理事長(69)が理事会でアメフト部の薬物問題の対応にあたる澤田康広副学長(59)の解任を提案するなど内紛劇に発展。この状況に不満を爆発させているのが、不安な日々を過ごしている学生たちだ。現役日大生の間からは「体制を一新する必要がある」と全理事の〝総辞職〟を求める声まで上がっている。
アメフト部による薬物問題の発覚から始まった日大の騒動は、終わりが見えない状況だ。本来であれば、大学が一丸となって今回の危機的状況を乗り切らなければいけないところ。しかし、実際に起きているのは、ドロドロの内紛劇だった。林理事長はアメフト部を管轄する澤田副学長に辞任要求を突きつけ、24日の臨時理事会では解任を提案。澤田副学長側は猛反発し、両者の対立は決定的なものとなっている。
また、一連の騒動で肩身の狭い思いをしている現役日大生からは不満が噴出。その怒りはピークに達している。ある学生は、学内の内紛について「(林理事長、澤田副学長ともに)同じ理事の立場なのに両者ともワガママで、大学の不祥事に対して誠実に対応していない」とうんざりした表情を浮かべる。ほかの学生からも「(澤田副学長1人が)辞任したところで、根本的な解決にはならないと思うので、体制を一新する必要がある」と理事の総退陣を求める声まで飛び出している。
23日には薬物事件を巡る対応が問題視され、私学助成金が3年連続で全額不交付となることも決定した。日大は24日、ホームページ上で「この度の補助金の不交付を理由とした学費の値上げは、一切行わない」と発表したが、学生たちは納得していない。「学費は上がらないそうだが、そのしわ寄せがどこに行くのか、しっかりと説明してほしい」「(大学上層部の)給料を大学に戻してほしい」などと、むしろ不信感を募らせている。
日大は同じ24日に「日本大学違法薬物追放宣言」を発表。「薬物事件が起きてから(大学構内で)薬物防止のポスターが目に付くようになった」(日大生)との証言もある。ただ、現役の学生たちが本当に望んでいるのは、場当たり的な対応ではなく、問題の根本的な解決。これまでのところ、打つ手が空回りしている印象は否めない。
学生数日本一を誇るマンモス校は、いったいどこへ向かうのか。日大生たちが安心して学生生活を送れる日は、まだしばらくやってきそうにない。