4月の東京江東区長選をめぐる公選法違反の疑いで東京地検特捜部の強制捜査を受け、木村弥生区長が辞職を表明したことに関連し、自身の関与を認めて法務副大臣を辞任した柿沢未途衆院議員(52)は31日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、謝罪の言葉をつづった。
「法務副大臣を辞任いたしました。本当に申し訳ありません。ご支援・ご指導くださっている皆さまにお詫びの申し上げようもありません」と投稿した。
辞任の理由や経緯については一切触れなかった。
岸田文雄首相は31日の参院予算委員会で「政治家として必要に応じて説明責任を果たしていくことは当然のことだ」と述べ、柿沢氏に説明するよう求めていたが、まさかの「SNS謝罪」。SNS上には「え?これだけ?」「いつからですかね。SNSでお詫びが許されるようになったのは」「突然辞任しましたと言われても理由がわかりませんので経緯を説明してください」「国会できちんと謝罪と説明を!」と、柿沢氏の対応に批判的な声が出ている。議員辞職を求める声も少なくない。
江東区長選をめぐっては、木村氏の陣営が公選法で禁じられている有料ネット広告をユーチューブに掲載した疑いで告発され、24日に東京地検特捜が関係先の家宅捜索に踏み切った。木村氏は26日、区長辞任を表明した。
複数の関係者によると、柿沢氏は、自身がネット広告の利用を木村氏側に提案したことを認めているという。
柿沢氏は31日の参院予算委員会への出席を要請されたが、委員会開催中に辞表を提出し、委員会に姿をみせなかったため、一時審議がストップする混乱を引き起こした。小泉龍司法相は再開後の同委員会の答弁で、面会した柿沢氏が「違法という意識は持ち合わせていなかったが、本来、その知識を持つべき立場にいた。大きな過失がある」という趣旨の弁明をしたと明かした。
柿沢氏は江東区を含む東京15区選出。保守分裂となった江東区長選で、自民党の推薦候補ではなく木村氏を支援した。【中山知子】