ペットの犬3匹と猫1匹を捨てたとして、警視庁は31日、茨城県日立市の無職の男(44)と、内縁の妻で大阪府寝屋川市の無職の女(43)を動物愛護法違反(虐待、遺棄)容疑で東京地検に書類送検した。4匹のうち子犬2匹が衰弱して死んでおり、悪質だとして立件に踏み切った。
捜査関係者によると、2人は7月20日夜、家で飼っていたシーズーとビーグルの子犬2匹が衰弱していたのに動物病院に連れて行くなどの措置を取らなかった上、この2匹を含む犬猫計4匹を東京都港区のホテル駐車場に捨てた疑い。
2人は当日、茨城県日立市から都内に転居するため4匹をキャリーケースや段ボール箱に入れてタクシーのトランクに積み込み、約2時間かけて宿泊先のホテルまで移動後、4匹を駐車場に捨てたという。
ホテル従業員が4匹を発見し、110番。警察官が駆けつけた際、シーズーは既に死んでおり、ビーグルも動物病院で翌21日に死んだという。移動中に熱中症になったとみられる。
4匹はいずれも生後約3~5か月で、装着していたマイクロチップの情報から販売店が判明し、2人が特定された。調べに2人とも容疑を認め、「面倒を見切れなくなった。誰かが拾ってくれるだろうと思った」と供述している。
警察庁によると、動物愛護法違反事件の摘発は増加傾向にある。昨年の摘発は166件で、統計を取り始めた2010年(33件)の約5倍。コロナ禍でペットを飼う人が増えたこともあり、各地の警察が取り締まりを強化している。
◆動物愛護法=1973年制定。動物虐待の禁止などを定めた。複数回の法改正で規制を強化しており、昨年6月には販売店名などを記録するマイクロチップを犬や猫に装着することが義務付けられた。