8日午後1時半頃、鹿児島市金生町の百貨店「山形屋」1号館から出火、5階の寝具売り場近くにある倉庫内の商品の一部を焼いた。けが人はいなかったが、2、3号館も含む買い物客や従業員ら計約3000人が店の外へ避難し、午後3時で臨時休業した。
鹿児島県警鹿児島中央署や消防などによると、山形屋の警備員から「5階の寝具コーナーで何かが燃えている」と通報があり、店員らが消火器で約40分後に消し止めた。火元は5階の寝具倉庫で、段ボール箱に入った毛布が焼けたという。同署が原因を調べている。
7日から北海道の物産展を開催中で、買い物客が普段より多かったという。9日は通常通り営業する。店内で食事中だった鹿児島市の男性(85)は「20年以上通っているが避難は初めて。詳しいことが分からず不安だった」と話した。