【独自】「黒い大きいものが襲ってきた…」熊被害の女性が証言「財政支援を」東北6県・北海道の知事らも対策求めて国に要望書提出

過去最多ペースとなっているクマによる人的被害。先月、群馬県でクマに襲われ、重傷を負った女性がJNNの取材に応じ、恐怖の瞬間を語りました。
全国で相次ぐクマによる被害。人的被害は今年全国で180件と、統計を開始して以来、最悪のペースです。
群馬県でも…
記者「クマは女性がウォーキング中、突然こちらから現れました。そして、5秒から10秒襲ったあと、崖の下に逃げていったということです」
先月、散歩中にクマに襲われ、顔などに重傷を負った80代の女性。きょう、JNNの取材に応じました。
クマに襲われた女性「クマが降りてくるのも見えなかった。とにかくいきなりがばっと来た。がばっとですよ、がばっ…。爪でやられたか、噛まれたのか。鼻だけは黒い大きいのが来たことしか覚えていない」
女性の顔には、今も痛々しい傷痕が…。3週間ほど入院したといいます。
クマに襲われた女性「この上のところから、目の下に通じるような傷。目にも影響があるし、骨に金物を2つぐらい入れている」
右目はまだよく見えていないといいます。
クマに襲われた女性「(クマよけスプレーを持ち)こんなことをしながら歩いていたんです。心得ていたの。何の役にも立たなかった」
こうした中、きょう、環境省などを訪れたのは北海道と東北地方の知事たち。ニホンジカとイノシシだけが指定されている「指定管理鳥獣」にクマを加え、捕獲や駆除にかかる費用を国が負担するよう求めました。
クマを駆除した自治体に批判の電話が殺到しているとして、必要性の周知も求めています。
先月、群馬県でクマに襲われた女性は…
クマに襲われた女性「悔しくてたまらない。目は見えないし、車も運転できないし。(国には)本気で考えてもらいたいよね」