2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は15日、メキシコなど2カ国の撤退に関し、判断を尊重する考えを示した。大阪市内で記者会見し「国によって事情がある」と述べた。撤退がさらに増えるとの見方は否定。機運醸成への影響もないとした。万博を中止する可能性は「ない」と明言し、同席した国際機関の幹部は延期論を打ち消した。
政府は14日、万博に出展を予定していたメキシコ、エストニアから参加辞退の通知があり、いずれも国内の財政事情が理由だと明らかにした。
博覧会国際事務局(BIE)のケルケンツェス事務局長は万博に関し「予定通り開幕できると信じている」と表明した。