被害者救済の与党案批判=「統一教会の要望を聞いた」―野党

自民、公明両党がまとめた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済策の提言に対し、野党から15日、批判や不満が相次いだ。立憲民主党の山井和則国対委員長代理は党会合で「被害者は嘆き、悲しみ、打ちひしがれている。(与党は)被害者より統一教会の要望を聞いた」と非難した。
与党提言には、野党が求める財産保全の法整備が盛り込まれなかった。山井氏は「統一教会により身ぐるみを剥がされ、献金を取られ、家庭崩壊までしている方に、裁判をして(教団の)財産保全をしろというのは無理だ」と強調。国会審議で岸田文雄首相にただす考えを示した。
日本維新の会の藤田文武幹事長は記者会見で「現行法の改修工事で乗り切ろうとしている」と指摘。共産党の穀田恵二国対委員長も「きちんと対処し、解決を図るという姿勢が本当にあるのか」と疑問を呈した。
[時事通信社]