ジャニーズ当事者の会副代表、メンバーへの中傷で被害届提出へ

旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡り、被害を訴える元所属タレントらでつくる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の石丸志門副代表は、会のメンバーへの中傷が相次いでいるとして、警察に被害届を提出することを決めた。17日、埼玉県警浦和署に相談に訪れた石丸氏は報道陣に「これまで耐えてきたが、中傷は犯罪。毅然(きぜん)とした態度で断固たる処置を行う」と話した。
石丸氏によると、自身に対するネット交流サービス(SNS)上などでの中傷は、活動を始めた直後の約半年前から始まった。この日は、その中から名誉毀損(きそん)や脅迫に当たると判断した78件について浦和署に相談。今後、被害届の受理に向けて署側が相談内容を精査すると説明を受けたという。
被害者への中傷を巡っては、会所属の40代男性が、10月中旬に大阪府内で死亡していたことが捜査関係者への取材で判明。男性は性被害をメディアに告白したが、「売名行為」「金がほしいだけだろ」などの中傷を受けたという。遺書のようなメモが残されており、自殺とみられている。
石丸氏は「ジャニーズ事務所の遅滞な行動と中傷により、会のメンバーが命を落とす結果になった。ご遺族の心痛は測りかねる」と話し、旧ジャニーズ事務所の対応を批判。「被害者救済の中身には中傷を食い止めることも含まれるだろう。事務所の対応は甘い。被害者が世間から中傷を浴びることはあってはならない」と訴えた。【田原拓郎】